3月22日と23日に「第7回 人と鹿の共生 全国大会」が開催されました。私は実行委員会の事務局として参加しました。
22日の京大農学部でのシンポジウムは120名もの参加。会の前半に、鹿と共存する新しい文化の創造の提案、イギリスでの鹿肉流通体制の事例紹介、日本での養鹿産業の歴史、鹿皮の優れた特性となめしの技法について、など、様々な視点からのレクチャーがありました。休憩時間に鹿皮和太鼓の力強いデモンストレーションをはさみ、その後はパネルディスカッション。
来場者は研究者や行政関係者、農林業被害や鹿産物利用の当事者など様々で、質問の内容も濃く会場は熱気に包まれていました。
たとえば、「鹿肉普及は事業者の努力では限界があるのでは?国のキャンペーンが果たすべき役割をどう考えるか?」、「現在普及している高級レストラン等でのジビエ鹿肉におけるエゾシカ肉の割合とそのうち捕獲後飼養されている(養鹿されている)ものの割合は?」、「野生の鹿肉の魅力が養鹿肉では減ずるのではないか?」、「鹿肉は生で食べてよいのか?」、「有効な防護柵の高さは何メートル?」など、、、
23日のBonjour! 現代文明でのワークショップは食事会・鹿革細工体験とも満員御礼。参加者の方々はテーブルを囲み和やかな雰囲気で、鹿肉料理のコースに舌鼓を打ち、革細工に没頭していました。
今回で7回めとなる「人と鹿の共生 全国大会」の今までの開催地は1993年の北海道を皮切りに宮崎、栃木、長崎、岩手、東京。次回は京都以外での開催となりますが、今回の実行委員会の京都メンバーの先生方を中心に、別の取り組みにもつなげていこうという声も出ておりますので、今後の展開にご期待ください。
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たて看板(農学部正門) |
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鹿革製品の展示 |
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パネルディスカッション風景 |
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鹿皮和太鼓 |
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鹿肉料理 お品書き |
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会食風景 |
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絶品 鹿の角煮 |
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鹿革細工ワークショップ風景 |
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鹿革で腕時計のバンド |