「人と鹿の共生」をテーマにしたシンポジウム・ワークショップを開催します。
初日は京都大学を会場にシンポジウム・交流会を行い、2日めにBonjour! 現代文明でワークショップ・展示会を予定しています。
■参加申込・問い合わせ先 (申込締切:2014年3月3日)
hitotoshika(at)gmail.com(松下)
■開催趣旨
シカ、イノシシ、サル、カラスなどの野生鳥獣による農作物被害は近年、全国で毎年200億円超に達しており、そのうちシカによる被害は2011年度で83億円、イノシシが62億円とトップ2を占めている(2013年2月, 農水省)。国立公園などでの生態系の劣化が心配されるなど、被害が深刻化しており、それを食い止めるために、シカの捕獲が推進されている。
捕獲されたシカは有効活用することが望ましいが、シカ肉は食肉としての認知度も低く、革も活用されていない。欧米では、シカ肉はヘルシー食品として人気があり、鹿革でもさまざまな製品が作られているが、日本では有効活用に関する研究も活発でなく、利用が遅れ、多くは埋却処分されているのが現状である。
そこで このような状況を打破し、シカの有効活用を促す目的で、1993年以降これまでに6回のシンポジウムが開かれ、人と鹿の共生について、多面的にとり組まれてきた。今回、近畿・中国・四国地域で初めて開催されることになり、鳥獣害対策として被害防除、生息環境管理、食肉および皮革製品の資源としての利活用など、シカをめぐる諸問題を包括的にとり上げることにした。
今回は国内および海外でのとり組みの紹介を交えて、とくに地域資源として有効活用することで地域振興につなげながら、人と鹿の共生の新たな方向性を見いだすことが、本大会の主目的である。
■開催概要
3/22(土)
・シンポジウム
時間:12:00〜18:00(12:00開場・13:00開会)
料金:500円(定員300名)
場所: 京都大学 農学部総合館 大講義室 W-100
プログラム:
基調講演「シカとのかかわりをもって」(宮崎昭 京都美術工芸大学学長)
講演
「シカのいる新しい文化の創造へ」(高柳敦 京大大学院農学研究科講師)
「欧州に学ぶ鹿との共生」(竹内啓太 日本農業新聞記者)
「人と鹿の共生をめざして」(丹治藤治 全日本鹿協会会長)
「鹿皮革の魅力」(杉田正見 NPO法人日本皮革技術協会理事長)
パネルディスカッション
コーディネーター:小林信一 日本大学教授・全日本鹿協会副会長
パネラー:宮崎昭・高柳敦・竹内啓太・丹治藤治・杉田正見
・交流会
時間:18:00〜20:00
料金:一般5000円・学生3000円(定員150名)
場所: 京大生協 吉田食堂2階
3/23(日)
・鹿肉料理を食する会(講師・料理提供:大槻晶彦 ぐるぐるかふぇ)
時間:11:30-13:30
料金:2000円(定員20名)
場所:Bonjour! 現代文明
・鹿皮革ワークショップ(鹿皮和太鼓鑑賞会、鹿皮革のお話会、鹿革細工体験)
時間:14:00-16:00
料金:1000円(定員20名)
場所:Bonjour! 現代文明
※参加料金は当日、各受付窓口にてお支払ください。
主催:「第7回 人と鹿の共生 全国大会」実行委員会、全日本鹿協会